元気なさ過ぎて
元気ないジロの鬱文字
自重してませんすいません
ちなみにいまいちわかんない設定もありきで
めちゃくちゃしてます´ `
元気ないジロの鬱文字
自重してませんすいません
ちなみにいまいちわかんない設定もありきで
めちゃくちゃしてます´ `
───もしも
もしも、俺がいつか──
ゲンさんやツバキさんの腕には、使えないようされてはいるが未だあの腕輪がはまっている。
ゴッドイーターの証である、あの腕輪が。
ミッションから帰還し疲れ切って自室のソファーに沈み込んだ角治郎は自分の右腕を見下ろした。
むろん感謝している。
ただの通りの汚い浮浪者であった自分を「使える人間」として拾い、ゴッドイーターにしてくれたフェンリルを。
なんのとりえもなく、ただ通りのゴミのひとつと揶揄されながら育った自分を。
少しでも人々の役に立てるようになった。
無駄な存在ではなくなった。
しかし、引退したら?
今戦いで死ぬことは考えたくなかった。
あまりにも幸せで。
そして少しは強くなり、死ぬことはないと少々自信過剰になっている今は。
もし、年齢もある程度達し、満期で引退したら?
この腕では神機が扱えなくなる。
腕輪も、ただ“過去戦ったひとり”としての“歴史”でしかなくなる。
その時の自分はもう人々の役には立たなくなる。
なんの特技もない自分はまたただの通りのゴミのひとつと同等の価値になる。
喜之助は引退したら実家へ帰るのだろうか。
もしそうなら優秀な軍人となるのだろう。
元よりの才能と、ここで培った経験というのはとても大きなものだ。
Djangoはそのまま医者を続けるだろう。
今ですらゴッドイーターと兼任してここの人々を少しながら助けている。
手があり、目が見える限り、彼はここで働く、もしくは実家に帰って家を継ぐだろう。
でも、自分は?
疲れた目をこすって右腕の力を抜いてばたりと落とすに任せた。
このかすむ目が見えていようと、この落ちた腕が存在し続けようとなんの意味もなさない。
──重い──
この腕輪は自分には重すぎる。
今では生命維持のため、P53偏食因子が定期的に腕輪から摂取されている。
神機を握るためには必要不可欠だ。
しかし神機を握れなくなればそれもまた意味をなさなくなる。
ただ、テープで固定され、もう使えないのだと、使えない人間なのだと証明するだけの重りになる。
なら、何の意味がある?
腕輪にも、自分にも。
横向きにソファーへ倒れこんで電気をつけていないほの暗い天井をぼうっと眺めた。
外からは同僚たちの笑い声、もしくは整備班の怒鳴り声が微かに聞こえる。
この生活もきっと長くは続くまい。
今の幸福に浸り続けていて気づくのが遅くなったが。
幸福とは、麻薬のようなもののようだ。
はまりきった時にはもう時すでに遅い。
──お願い。
もし、俺が引退したら…
いや、その前に五体不満足になり戦えなくなるかもしれないが…
そうしたら
誰か、この右腕ごと、切り落として
俺をこの枷から解放して
右腕を無くした小汚いブロンドの中年が通りのゴミのひとつとしてストリートにしゃがみこんでいる。
表情は暗く、その目には何も映し出されていないようだ。
ただ何かをぶつぶつとつぶやいている。
「今の俺は…必、要?」
もしも、俺がいつか──
ゲンさんやツバキさんの腕には、使えないようされてはいるが未だあの腕輪がはまっている。
ゴッドイーターの証である、あの腕輪が。
ミッションから帰還し疲れ切って自室のソファーに沈み込んだ角治郎は自分の右腕を見下ろした。
むろん感謝している。
ただの通りの汚い浮浪者であった自分を「使える人間」として拾い、ゴッドイーターにしてくれたフェンリルを。
なんのとりえもなく、ただ通りのゴミのひとつと揶揄されながら育った自分を。
少しでも人々の役に立てるようになった。
無駄な存在ではなくなった。
しかし、引退したら?
今戦いで死ぬことは考えたくなかった。
あまりにも幸せで。
そして少しは強くなり、死ぬことはないと少々自信過剰になっている今は。
もし、年齢もある程度達し、満期で引退したら?
この腕では神機が扱えなくなる。
腕輪も、ただ“過去戦ったひとり”としての“歴史”でしかなくなる。
その時の自分はもう人々の役には立たなくなる。
なんの特技もない自分はまたただの通りのゴミのひとつと同等の価値になる。
喜之助は引退したら実家へ帰るのだろうか。
もしそうなら優秀な軍人となるのだろう。
元よりの才能と、ここで培った経験というのはとても大きなものだ。
Djangoはそのまま医者を続けるだろう。
今ですらゴッドイーターと兼任してここの人々を少しながら助けている。
手があり、目が見える限り、彼はここで働く、もしくは実家に帰って家を継ぐだろう。
でも、自分は?
疲れた目をこすって右腕の力を抜いてばたりと落とすに任せた。
このかすむ目が見えていようと、この落ちた腕が存在し続けようとなんの意味もなさない。
──重い──
この腕輪は自分には重すぎる。
今では生命維持のため、P53偏食因子が定期的に腕輪から摂取されている。
神機を握るためには必要不可欠だ。
しかし神機を握れなくなればそれもまた意味をなさなくなる。
ただ、テープで固定され、もう使えないのだと、使えない人間なのだと証明するだけの重りになる。
なら、何の意味がある?
腕輪にも、自分にも。
横向きにソファーへ倒れこんで電気をつけていないほの暗い天井をぼうっと眺めた。
外からは同僚たちの笑い声、もしくは整備班の怒鳴り声が微かに聞こえる。
この生活もきっと長くは続くまい。
今の幸福に浸り続けていて気づくのが遅くなったが。
幸福とは、麻薬のようなもののようだ。
はまりきった時にはもう時すでに遅い。
──お願い。
もし、俺が引退したら…
いや、その前に五体不満足になり戦えなくなるかもしれないが…
そうしたら
誰か、この右腕ごと、切り落として
俺をこの枷から解放して
右腕を無くした小汚いブロンドの中年が通りのゴミのひとつとしてストリートにしゃがみこんでいる。
表情は暗く、その目には何も映し出されていないようだ。
ただ何かをぶつぶつとつぶやいている。
「今の俺は…必、要?」
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